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造作工事を行いました。2019.12.27

造作(ぞうさく)工事を行いました。
造作工事とは、マンションなどの内装木下地などの
工事の事です。
なので、マンションなどの木下地工事を行う大工さんの事
を造作大工なんて呼んでいます。
まずは、事務室の床の下地を作りましょう。
コンクリートの土間にホールアンカーをセットして
土台を固定します。
土台には桧製材の105角を使用しました。
木材がコンクリートの土間に接触した状態が続くと、
木材が腐食しやすくなるので、土台の下側には
木造住宅などに使用されるキソパッキンを設置しました。
土台が完了したら、根太(ねだ)を固定しましょう。
根太には、ツガ製材の45角を使用しました。
ちなみに根太の間隔は303㎜以下です。
根太工事が完了したら、根太の間に断熱材を入れましょう。
断熱材の厚さは根太と同じ45㎜のスタイロフォームを
使用しました。
その後は、合板を貼ります。
合板は針葉樹合板の12㎜を使用しました。
針葉樹合板の事をラーチ合板なんて呼んでいます。
床の下地が完了したので、天井の下地を造りましょう。
天井の下地には、杉製材の105角を使用しました。
鉄骨の梁の上部にアンカーボルトを溶接し、
そのボルトに杉製材を固定しました。
イチオウ・・・根太も固定しましょう。
次は壁の木下地工事です。
構造体ではない、下地用の鉄骨の柱や鉄骨の梁に
アンカーボルトを溶接し、そのボルトに木材を
固定して下地を造っていきます。
この時、構造体である大きな柱にビスなどをもんでしまうと
断面欠損になるので、大きな柱にC型鋼などを溶接して、
そのC型鋼にビス止めします。
壁の下地が完了したら、断熱材を充填します。
ついでに、キャビネットなどを取り付ける壁には、
合板を貼っておきましょう。
柱の間に合板を貼っておくと、
クロスの上からビスが効きます。
天井下地や壁下地が完了したら、
窓枠や建具枠を取り付けて、
石膏ボードを貼りましょう。
工場側の壁には、
繊維混入ケイ酸カルシウム板(ケイカル板)の12㎜を
貼りました。
写真のように、板と板の間をあけて貼る事を
”目透かし貼り” なんて呼んでいます。
床の仕上げはフローリングの12㎜を貼りました。
柄はメイプル柄です。・・・私が好きな樹種です。
床下の空間が狭いので、床下の換気量も少ない事でしょう。
床下の換気を促す為、
床の片隅に”通気ガラリ”を取り付けました。
こちらの造作工事を行ったのは、
いつもお世話になっているS大工さんです。
S大工さんは、
仕事中・・・演歌などを聴いて作業しています。
現場で八代亜紀さんの舟唄を聴いていると・・・
・・・しみじみと一杯やりたくなりますね・・・。