大工工事⑤・・・ピチョンてなるよね。|千葉県野田市の涼建築事務所は新築住宅ならお任せ、設計事務所です。

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大工工事⑤・・・ピチョンてなるよね。2020.09.23

今回、建築する建物は南側に大きな屋根があり、
北側に小さな屋根があります。
写真の上側に見えるのが、前回の業務日誌で
御紹介した屋根・・・南側の大きな屋根です。
今回は、北側の小さな屋根の工事です。
まずは、外壁の下地となる壁の構造用合板を
貼りましょう。
合板の貼り方については、後日、御紹介いたします。
次に、垂木受けを固定し完了したら
垂木を固定します。
ちなみに垂木受けの材料は桧製材(KD)120×45です。
垂木の間隔は、大きな屋根と同じ303㎜です。
北側の小さな屋根は、途中で屋根勾配が変わります。
正面から見てみると
こんな感じです。
勾配が変わる位置で垂木がずれてますね。
ちなみ屋根の勾配ですが、
下側が6寸勾配。上側が3寸勾配です。
3寸勾配とは・・・直角三角形をイメージして下さい。
横方向が10に対し縦方向が3の勾配です。
垂木が完了したら、破風(はふ)の下地を固定します。
破風の下地は杉製材(KD)150×24です。
この時、垂木の上側と破風下地の上側は
同じ位置になります。
・・・イワユル、面一(つらいち)です。
次は広小舞(ひろこまい)を固定しましょう。
写真の板状(細いほう)のモノが広小舞です。
広小舞は 桧製材(KD)120×15 防腐剤塗布済みです。
・・・なんで、ココだけ板を変えるの?
以前も記載しましたが、広小舞の下側には
雨樋(横樋)が付きます。
屋根に降った雨が屋根を伝って雨樋(横樋)に
落ちた時・・・ピチョンて跳ね返ると
広小舞の下側(裏側)に付いてしまうよね?
そんな事が繰り返されると・・・
ベニア板では腐るよね?・・・というコトで
ここだけ板の種類を変えるんです。
広小舞の後は垂木に野地板(のじいた)・・・
ラーチ合板を貼ります。
おやおや 壁の合板(茶色)と屋根の合板(白色)の
間にスキマがありますね・・・。
このスキマが通気層になります。
外壁の下側や軒裏(のきうら)から伝わってきた空気が
垂木の間を通って このスキマがら出ていく・・・
・・・予定です。
壁の合板に胴縁(どうぶち)を貼りましょう。
ちなみに胴縁は 桧製材(KD)45×15
もしくは 90×15です。
胴縁と胴縁の間が外壁の通気層になります。
胴縁の外側に構造用合板を貼れば
この工事は完了です。
・・・ちなみに
この外壁面だけ合板が2重貼りになるので、
釘の間隔は200㎜程度と、通常より広くしました。