建物が完成するまで・・・屋根の通気工事①|千葉県野田市の涼建築事務所は新築住宅ならお任せ、設計事務所です。

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建物が完成するまで・・・屋根の通気工事①2016.10.18

 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 屋根垂木の下側にベニア 厚さ3mmを貼りました。写真の右側がベニアを貼った状態。左側が貼っていない状態です。
垂木は60mm×45mmの米松を使用しています。
垂木の上側は構造用合板 厚さ12mm。下側にはベニア 厚さ3mmを貼っているので垂木の厚さ(高さ)分、60mmの空間が出来ました。
この空間を利用して屋根換気を行います。
 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 垂木下のベニア工事が完了しました。
この後、このベニアの下側に断熱工事を行います。
たった3mmのベニアですが、断熱材の下地にもなり、屋根の換気材にもなります。屋根仕上げ材のガルバニウム鋼板の弱点である雨音に対して、垂木の厚さ60mmの空間と断熱材で対応します。
自宅の工事も同様に行いました。その時に簡単な実験を行いました。
実験の内容は、屋根仕上げ面上部1.5Mのところからバケツでジョロジョロと水をまいて屋根直下の2階の床上から1.5Mのところの音の大きさを測るというものです。断熱工事前が68db。断熱工事後が59dbでした。
ちなみにデジベル計は行政にて借りました。
 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 写真中央の柱の様に建っているのが小屋束(こやづか)です。
小屋束の上部に横になっているのが母屋(もや)です。
母屋と母屋は垂木を介し接合されています。
写真の斜めになっているうすい板は雲筋交と呼ばれる、小屋の振れ止め材です。雲筋交と小屋束の接合は接合箇所1つにつき釘2本以上で固定します。
 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 小屋束の上部に振れ止めを入れた写真です。
写真で緑色のテープが貼ってあるのが”振れ止め”です。
外壁面と内部の重要な壁の直上部分に振れ止めをいれています。
以前、この振れ止めを”梁”ではないか?と指摘をした役人がいましたので、第1種(第2種)低層住居専用地域などで振れ止めを入れる場合は注意をしています。(低層住居専用地域では最高の軒(梁)の高さに制限があります。)