建物が完成するまで・・・外壁工事②(胴縁工事)|千葉県野田市の涼建築事務所は新築住宅ならお任せ、設計事務所です。

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建物が完成するまで・・・外壁工事②(胴縁工事)2016.11.06

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 外壁下地の胴縁工事を行いました。写真の透湿・防水シート(白いシート)の外面にある木材が胴縁です。胴縁には杉の注入材 厚さ15mmを使用しています。幅は90mmと45mmの2種類あります。
尚、この写真はジョリパッド仕上面の胴縁になります。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA この写真の様に縦方向に胴縁を取り付けることを”縦胴縁”と呼んでいます。外壁の仕上材を横方向に貼る場合などに使用します。
写真の縦方向の胴縁の間に、横方向の胴縁があります。この縦方向の胴縁と横方向の胴縁の隙間は30mmあります。胴縁の厚さは15mmです。この隙間(幅30mm、奥行15mm)などを利用して外壁面の通気を確保しています。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA この写真は羽目板を貼る面の胴縁です。羽目板を縦方向に貼る為、胴縁は横方向に取り付けています。横方向の胴縁なので”横胴縁”と呼んでいます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 横方向の胴縁にも通気層を確保します。今回、使用する羽目板の働き幅は103mm~105mmの為、羽目板と胴縁の接合部分(釘を打つ部分)を外して、胴縁の通気を確保しています。
 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 窓廻りの胴縁の状況です。こちらも通気を確保する為、胴縁間に隙間を造っています。
最終的には外壁面の一番下側から一番上側まで通気層を作り、軒裏の換気口または屋根の棟換気口にて排出できる様にします。
このような通気層は煙突と同じ重力換気を期待するものです。
外壁の下側から侵入した空気が壁内を通り、棟換気口から排出するイメージをしています。しかし、煙突と同じ効果がある為、建物に隣接する場所で火災が発生した場合は延焼しやすくなります。なので胴縁の途中にファイヤーストッパーと呼ばれる胴縁を設置します。