洗面室の出窓工事。|千葉県野田市の涼建築事務所は新築住宅ならお任せ、設計事務所です。

新着情報

洗面室の出窓工事。2018.08.06

出窓の ”プチ” 増築工事を、行いました。
写真の1階部分、右側の出窓を解体して、
新しい出窓を、造っていきます。
現在の出窓には、床面がありませんが、今回造る出窓には、
床面があります。
少しだけ床面が追加されるので、
少しだけ床面積、建築面積が加算になります。
”少しだけ” なので、”プチ” 増築工事です。
まずは、既設出窓の屋根部分(霧除け)上の配管を
外してみると、サイディングが劣化して剥がれてきました。
おそらくサイディングの切断面や配管を固定しているビス廻り
から雨水が浸透して腐食したのでしょう。
せっかく出窓を新設するので、劣化したサイディングは
解体しましょう。
既設の防水シート(ポリシート)は、御健在のようなので
再利用しましょう。
尚、こちらの配管は、2階の居室のエアコン配線のようです。
後日、電気工事業者さんが、来られるので屋内配線に、
変更してもらいましょう。
既設出窓の下部分を解体しました。
こちらの建物は外周部の柱の外面に防水シート(ポリシート)を
貼り、その上に胴縁を打って、サイディング貼り仕上げの
構造でした。
出窓の解体工事が完了しました。
猛暑の中での作業。
大工さん・・・お疲れ様です。
解体工事も完了したので、出窓の造作工事に掛かります。
まずは、柱の新設です。
新設した柱の柱頭(ちゅうとう)、柱脚(ちゅうきゃく)部分には、
金物を設置しておきましょう。
その後、防蟻材を塗布します。
現場では、防蟻材(ぼうぎざい)の事を、”アリンボ”と呼んでいます。
そう言えば、蟻の事を ”アリンボ”と呼ばなくなりましたね。
出窓の壁の木下地には、赤松製材60×30を使用して、
ハシゴを組みました。
本当は、120×30の使用を検討したのですが、
給湯器の配置を考慮して、60×30を選択しました。
ハシゴの内側(室内側)には、ラワン合板 厚さ12mmを1枚貼り、
ハシゴ内部には、押出法ポリスチレンフォーム断熱材 厚さ50mm
を充填し、外側は構造用合板 厚さ12mmを1枚貼りました。
使用している釘は、CN50。釘の間隔は150mm以下です。
新設のサッシを取り付けて、出窓廻りの造作工事は、
完了になります。
尚、今回の現場は、防火地域、準防火地域ではなく、
増築面積も10㎡以下なので、建築確認申請は不要です。
外壁下地の構造用合板の上に、透湿防水シートを貼り、
その上に、サイディングを貼ります。
サイディングの目地部分には、変成シリコンのコーキングを
打って、出窓の工事は完了になります。