建物が完成するまで・・・屋根の下地工事を行いました。|千葉県野田市の涼建築事務所は新築住宅ならお任せ、設計事務所です。

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建物が完成するまで・・・屋根の下地工事を行いました。2016.09.30

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 屋根の下地工事を行いました。
まずは垂木(たるき)工事です。釘打ち機で固定しているのが垂木と呼ばれる材料です。
垂木の材料は米松のKD材 60mm×45mm @303にて固定しています。”@303”とは垂木と垂木の間隔が303mmと言う意味になります。
一般部分は直径2.8mm、長さ75mmの釘を斜め打ちに2本以上で固定します。釘の斜め打ちって結構利きます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 垂木の軒先側や妻側(外周部分)は”タルキック”という金物で固定します。名前はふざけていますが、とても施工性が良い金物です。
尚、妻側の外壁面の垂木の外面と、外壁面の梁の外面を面一にする様にしています。この様にしておくことで、外壁面の構造用合板の固定にもなり、断熱材の受けにもなります。多分・・・わかりにくいですね。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 垂木工事が完了したら、野地板工事に入ります。
野地板には構造用合板の12mmを使用しています。
写真の左側の合板が野地板です。
固定にはCN釘、長さ50mmを@150以下にて釘打ちします。
この時、釘の頭が合板にめり込み過ぎない様に注意します。
理想は面一です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 軒先部分には広小舞(ひろこまい)を釘止めします。
屋根を伝って雨樋(あまどい)に落ちた雨水が跳ね返り、屋根下地の裏側に当たる為、この部分が腐りやすくなります。なのでこの部分だけ腐りにくい材料に変更します。広小舞には檜製材の105mm×13mmの注入材を使用しています。注入材とは防腐処理のされた材料の事です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 屋根の下地を正面から写した写真です。
上が野地板(合板)、中間が広小舞(檜製材)、下が破風(はふ)の下地になります。
破風の下地には杉製材の180mm×24mmを木表(きおもて)正面にて使用しています。木表とは伐採前の木の表面側のことです。木裏(きうら)とは木の中心側のことです。右脳を使ってイメージして下さい。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 屋根の下地を斜めから写した写真です。
屋根の下地が完了しました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 最後に屋根全体をブルーシートにて養生(ようじょう)して今日の工事は完了です。
PS:合板(ベニア)が濡れると、合板のノリが剥がれたり、合板自体が波打ってしまい使い物にならなくなるので注意が必要です。